点検のページ
定期点検というのは乗用車では12ヶ月ごと、トラック・貨物車では6ヶ月ごと と言うことはみ〜んな知っていることです。
でも確実にしている人、と言えばうちのお店をみてもごくごく少数な人になってしまいます。
いろんなアンケート結果を見ても「自動車の点検は必要だと思ってる」という項目の比率が高いのです。
心の中では「しないといけないよなあ」とか「みんなはどうしてるんだろう?」とか「いくらぐらい掛かるんだろう」
などなど心配してるうちになんか日にちが過ぎ去っていったとか、「悪いところがあったらまた出費が」なんて
話がすり替わっていくのでしょうね。
実際は自動車を運転する人の義務であり道路運送車両法で決まってることです。
しない人には罰則が設けられています。
でもどうしてしないのでしょう?
結論は、一言でいって罰則があるような無いような状態だからでしょう。
車検には道交法に置いても「無車検車」として罰則があります。
けど定期点検にはいちおう罰則はありますが、それによって罰せられた人というのは聞いたことがありません。
実は車検の時に整備しなさい、と言われていることとは定期点検と検査をしなさいと言われていることなのです。
「前車検後整備」と言う言葉を聞いたことがありますか?
いままでは「前整備後車検」を指導されていたので、それが当たり前として世の中に浸透していました。
この「前車検後整備」と言う言葉が現在の”ユーザー車検(車検代行もこれ)”を容認する言葉としてもてはやされ、
検査だけを済まして後で整備すれば文句ないだろう、と言う風潮が現在の状態です。
(ここでも前車検の”車検”は”検査”という意味ですねぇ)
でもだれもが、お金がこれ以上かかるし、車の調子も悪くないし、
これでいいやとなってしまうのです。
車は乗らなくても、痛むところは痛みます。
一番顕著な例は「ゴム製品」でしょう。
ゴムは放っておいても”風化”して固くなり、最後には切れたり割れたりしてしまいます。
特に温度の変化が激しい環境ではその現象が顕著に起こります。
しかしなんといっても「ちょい乗りメインの車」が条件的に最悪です。
一日のあいだになんどもエンジンが暖まったりさめたりしますので、その結果エンジンオイルの劣化がとても激しいのは
現場に携わっていて間違いのない事実です。
エンジンなどを含む機械類というのは「適温」というものがあります。
短距離走行を繰り返す車は適温から外れたまま運転してる時間の比率が多いのでその車の全走行距離の
大部分を「冷間時運転」が占めてるのです。
これでは設計時の耐久性を求めるのは無理です。
最近メーカ各社も「極端な短距離走行の繰り返し」を”シビアコンディション”に指定して、点検頻度やオイル交換を
頻繁にするように通達を出しています。
本来、点検しないといけない車というのは、そんな車なのです。
そういう車はせめてエンジンオイルの交換だけでも1年ごとにはしましょう。
たとえ数百qしか走っていなくてもです。
数百q走るあいだに何度エンジンを掛けてますか?
一度エンジンを掛けて100q走る車と、100q走るのに30回エンジンを掛ける車とではあきらかにオイルの
痛み方が違います。
点検の重要性は故障を未然に防いだり、環境のためとか言われますが、ユーザー側の観点で考えると
お金のかかるのを最小限に押さえることにつきると思います。
早い段階で見つけることにより、負担がが軽くできることは修理を行う全ての場面でつきものです。
”ライフコスト”と言う言葉があります。その物の一生で掛かる費用のことです。
自動車もこの言葉が完全に当てはまります。
10年間に掛かる費用、もしくは10万キロ走行で掛かる費用はどんな車でも
用途が一緒であればほとんど一緒だと経験則で思います。
車検の時にまとめて払うか、車検と車検の間で分散して払うかの違いだけです。
点検をする(しなさい)というのは結果的にお金の節約だと思います。
12ヶ月法定点検料金表 | ||||
軽自動車 | 普 通 車 | 車両重量 | ||
1t以下 | 1.5t以下 | 2t以下 | ||
¥9,720 |
ついでに車検のことを知ってください